中国 記録的大雨で洪水や土砂崩れ相次ぎ 北京では33人死亡も

中国では記録的な大雨による洪水や土砂崩れが相次ぎ、首都・北京では8日までに33人が死亡するなど大きな被害が出ています。

中国では先月末以降、東北部や北部で記録的な大雨による洪水や土砂崩れが相次いでいます。

北京市は9日、記者会見を開き、市内で8日までに33人が死亡し、18人の行方が分からなくなっていると明らかにしました。

また、129万人が被災したほか、5万9000棟の家屋が倒壊したということです。

香港メディアは、北京に隣接する河北省ではポンプなどを使った排水作業が続いていて、被災者の間からは長引く避難生活に不満の声が出ていると伝えています。

李強首相は、8日開かれた政府の会議で「被災した農業施設を一刻も早く修復するとともに被害を受けた家屋の再建に速やかに着手する」として復旧作業を急ぐ姿勢を強調しました。

また、会議では「長期的な視点に立って北部のインフラ施設の建設を強化する」として、治水対策に力を入れていく方針も示し、住民の不満を解消するねらいがあるとみられます。