中国 7月消費者物価指数 前年同月比下落 2年5か月ぶりマイナス

中国の先月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.3%下落し、2年5か月ぶりにマイナスになりました。消費の弱さから需要が低迷したことが主な要因で、デフレを懸念する声も出始めています。

中国の国家統計局が9日発表した先月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.3%下落しました。

中国の消費者物価指数がマイナスに転じるのは、2021年2月以来、2年5か月ぶりです。

これは、原油などのエネルギー価格が下落傾向にあることに加え、消費者の間で節約志向が広がるなど、消費の弱さから自動車やスマートフォンなどが値下がりしたことが影響しています。

また、住宅販売が低迷する中、家具や家電製品の価格も下落し、物価を押し下げました。

あわせて発表された、企業が製品を出荷する際の値動きを示す先月の生産者物価指数も、去年の同じ月と比べて4.4%の下落となっていて、10か月連続のマイナスとなりました。

中国の景気の先行きに不透明感が広がる中、専門家のあいだではデフレを懸念する声も出始めています。