日大 情報把握した際の相談 薬物部門関係ない大学OBの警察官に

日本大学アメリカンフットボール部の男子部員が、大麻と覚醒剤を隠し持っていたとして逮捕された事件で、去年、大学側が「部員が大麻を使った疑いがある」という情報を把握した際に相談したのは、薬物部門とは関係のない大学OBの警察官だったことが捜査関係者への取材でわかりました。

日本大学アメリカンフットボール部の21歳の男子部員が、学生寮で乾燥大麻と覚醒剤を隠し持っていたとして逮捕されたことを受けて、大学は8日、記者会見を開きました。

この中で、大学側は去年11月に部員から「大麻と思われるものを使用した」と自己申告があったことを明らかにしたうえで「警察の関係者に相談したが、物的証拠がないことなどから事実の立証は困難との回答があった」と説明していました。

この相談を受けた人物について警視庁が確認したところ、管轄の警察署でもなく、薬物部門とも関係のない大学OBの警察官だったことが捜査関係者への取材でわかりました。

さらに相談内容についても「大学に内部告発が寄せられた」という情報で、「部員が自己申告した」という内容ではなかったとしています。

警視庁は食い違う点があるとして詳しい経緯を調べるとともに、今回見つかった薬物の入手ルートなどの解明を進めることにしています。