「フィッシング詐欺」被害 半年間で30億円 過去最多に 警察庁

金融機関を装って偽サイトなどに誘導し、IDやパスワードを盗んで預金をだまし取る「フィッシング詐欺」の被害が、ことし半年間で30億円と過去最多になったことがわかり、警察庁は金融庁などとともに、注意を呼びかけています。

警察庁によりますと、インターネットバンキングに関する「フィッシング詐欺」の被害は、ことし6月までの半年間に2322件確認され、被害額は30億円と、これまでで最も多くなりました。

これは、去年1年間の通年の被害額のほぼ倍になっていて、店舗を持たないネット専業の銀行や信託銀行の口座での被害が目立つということです。

▽「個人情報の再確認が必要です」とか、
▽「不正ログインを検知しました」といった、
うそのメールを送りつけて偽サイトに誘導するケースが多く、IDやパスワードを入力すると、個人情報が盗み取られ、預金が不正送金されます。

7月には、警察庁とインドネシア国家警察が共同捜査を行い、フィッシングの手口でクレジットカード情報を不正に入手したとして、インドネシアにいる40歳の容疑者を逮捕しました。

警察庁は、金融庁などとともに緊急の呼びかけを行っていて、
▽メールに書かれたURLには個人情報を入力せず、
▽ネット銀行を利用する場合は、金融機関の公式アプリから入力するよう求めています。