プーチン大統領 軍事企業にロシア製自爆型無人機の増産指示

ロシアのプーチン大統領は国営の軍事企業の責任者と会談しウクライナへの軍事侵攻で使用しているロシア製の自爆型無人機の増産を命じました。外国製の兵器に対しても効果的だとしていて、欧米各国によるウクライナへの軍事支援をけん制した形です。

ウクライナ内務省は、東部ドネツク州のポクロウシクで7日、ロシアのミサイル攻撃があり、5階建ての集合住宅など、およそ20棟が被害を受けたと発表しました。

この攻撃で7人が死亡したほか、子どもを含む80人以上がけがをしたということです。

現場の映像からは、攻撃を受けた集合住宅の上層階が激しく壊れて、周辺にはがれきが散乱し、救助活動が行われている様子がわかります。

ゼレンスキー大統領はSNSで「われわれはロシアのテロを止めなければならない」と述べ、ロシアへの非難を強めています。

こうした中、ロシア大統領府は7日、プーチン大統領が国営軍事企業「ロステク」のチェメゾフCEOと会談したと発表しました。

この中でプーチン大統領は、軍事侵攻で使用しているロシア製の自爆型無人機「ランセット」などについて、「とても効果的だ。強力な打撃力で、外国製を含めたいかなる装備も単に燃やすだけでなく、爆発させることができる」と強調しました。

そのうえで、「生産をさらに増やすことが必要だ」と述べ、増産を指示しました。

ウクライナに対して、戦車の供与などの軍事支援を続ける欧米各国をけん制した形です。