最低賃金 時給1000円超 厚労相“確実な実行へ助成金を拡充”

今年度の最低賃金の目安が初めて全国平均で時給1000円を超えたことを受けて、加藤厚生労働大臣は、中小企業などが確実に実行できるよう、賃上げや設備投資に取り組む中小企業などへの助成金を拡充していく考えを示しました。

今年度の最低賃金について、厚生労働省の審議会は7月、全国平均の時給を、過去最大の41円引き上げるとする目安を取りまとめ、初めて全国平均の時給が1000円を超えて1002円となりました。

これについて加藤厚生労働大臣は、閣議の後の記者会見で「現在、都道府県ごとの審議会で議論が行われていて、すでに9つの地域で目安額を上回る改定額の答申がなされている」と述べました。

そのうえで「中小企業などに引き上げに対応してもらうためには、賃上げしやすい環境の整備が重要だ。合わせて生産性の向上など企業の体質強化を図ってもらいたい」と述べ、賃上げや設備投資に取り組んだ中小企業などを対象にした「業務改善助成金」の拡充を早急に検討していく考えを示しました。