「白ナンバー」5台以上使う事業者 飲酒検査義務づけ 12月から

おととし、千葉県八街市で児童5人が死傷した飲酒運転の事故を受けた安全対策として、自家用の「白ナンバー」の車を一定数以上使う事業者に対し、ことし12月からアルコール検知器による検査が義務づけられることになりました。

おととし、千葉県八街市で飲酒運転のトラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故では、事故を起こしたトラックは自家用の「白ナンバー」でした。

荷物などを有料で運ぶ「緑ナンバー」は、運転手の業務の前後にアルコール検知器による検査が義務づけられていますが、「白ナンバー」の場合、運転手の飲酒検査や体調管理の具体的な方法は事業者任せとなっていました。

警察庁は、「白ナンバー」についても事業者が一定の台数を使っていれば「緑ナンバー」と同様に安全対策を強化することを決め、ことし12月1日から、「白ナンバー」の車を5台以上使う事業者などを対象にアルコール検知器を使った検査が義務づけられることになりました。

当初は去年4月からの予定でしたが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響などで検知器に使われる半導体の供給が不足していたため、延期されていました。

警察庁によりますと、新たな制度は全国39万か所余りの事業所とおよそ869万人のドライバーが対象になるということです。