マイナンバー 障害者手帳の情報ひも付け 約2割 適切でない作業

マイナンバーに別の人の障害者手帳の情報が誤ってひも付けられるケースが相次いだことを受け、厚生労働省が障害者手帳に関する事務処理を担う全国の都道府県などの自治体に確認したところ、およそ2割が適切な方法でひも付け作業を行っていなかったことがわかりました。また担当者の単純な作業ミスが確認されたケースもあり厚生労働省は障害者手帳の情報のひも付けについてすべての自治体を対象に原則ことし11月末までに総点検を行う方針を固めました。

マイナンバーには、障害者手帳の情報がひも付けられていますが、ことし6月、静岡県で別の人の障害者手帳の情報がひも付けられていたことが分かり、厚生労働省は障害者手帳に関する事務処理を担う全国の都道府県や政令指定都市などあわせて237の自治体に対し、作業手順の確認を求めていました。

その結果、国が誤りなくひも付けできるとしている「氏名」「生年月日」「性別」「住所」の4項目すべての情報で確認する方法ではなく、住所を除いた一部の情報でひも付けるなど、全体のおよそ2割にあたる50の自治体で適切な方法で作業を行っていなかったことがわかりました。

また適切な方法で作業を行っていた自治体の中でも、担当者の単純な作業ミスで誤ってひも付けされたケースが確認されたということです。

こうしたことから厚生労働省は、ひも付けの正確性に強い懸念があるとして、マイナンバーへの障害者手帳の情報のひも付けについて、237すべての自治体を対象に原則ことし11月末までに総点検を行う方針を固めました。