大阪・関西万博パビリオン ”具体的な準備段階は10か国程度”

再来年の大阪・関西万博で自前で建設することになっている56のパビリオンのうち、現時点で建設会社の選定を終えるなど具体的な準備を進めているのは10か国程度だということが関係者への取材で分かりました。
それ以外の多くの国がまだ選定などをしている段階で、実施主体の博覧会協会は、各国や建設会社との調整を急ぎたい考えです。

大阪・関西万博をめぐっては、海外の国や地域がみずから費用を負担して56のパビリオンを建設することになっていますが、これまで建設に必要な書類を大阪市に提出したのは韓国だけで、準備の遅れが指摘されています。

こうした中、関係者によりますと、実施主体の博覧会協会は7日、大阪市内で開いた建設会社や内装工事の会社などを対象にした説明会で、すでに建設会社の選定を終えたり、会社を絞った上で具体的な交渉を進めていたりする国はアメリカやカナダなど10か国程度だと説明していたことが分かりました。

それ以外の多くの国がまだ選定などをしている段階で、協会は7日の説明会で建設会社に積極的な参加を促したということです。

海外パビリオンの建設をめぐっては、複雑なデザインに加えて資材や人件費の高騰もあり、各国と建設会社との交渉が難航しているとみられています。

協会は、各国に対しても予算の増額やデザインの簡素化などを求めていて、建設が進むよう調整を急ぐ考えです。