首相 “身寄りない高齢者支援”提言受け前向きに取り組む考え

身寄りのない独り暮らしの高齢者への支援をめぐり、岸田総理大臣は、自民党の勉強会から省庁横断的に具体策を検討するよう提言され、前向きに取り組む考えを示しました。

自民党の上川幹事長代理が会長を務める勉強会のメンバーは、7日に総理大臣官邸で、岸田総理大臣に身寄りのない独り暮らしの高齢者への支援をめぐる提言を手渡しました。

提言では、身寄りのない高齢者は民間の賃貸住宅への入居を断られたり、死亡したあとに遺体を引き取る人がいなかったりするケースがあるなどとして、厚生労働省で課題を整理したうえで、内閣官房を中心に、省庁横断的に支援策を検討するよう政府に求めています。

岸田総理大臣は「政府として何ができるか、しっかり考えたい」と述べ、前向きに取り組む考えを示しました。

このあと、勉強会の事務局長を務める国光文乃総務政務官は、記者団に対し「緊急性の高い課題であるが、政府内での所掌が非常に不明確な状況となっている。政府には、しっかりと対応してもらいたい」と述べました。