別の公園でも地面にくぎ 市は打ち込まないよう呼びかけ 愛知

ことし4月、愛知県西尾市の公園でソフトボールの練習をしていた小学生が地面に打ち込まれていたくぎで足に大けがをしたことを受けて、市が別の公園を調べたところ、地面の中から大量のくぎやピンが見つかりました。市は、公園の利用者に対し地面にくぎなどを打ち込まないよう呼びかけています。

愛知県西尾市によりますと、ことし4月、西尾市吉良町にある公園の多目的広場で、ソフトボールの練習をしていた小学生が、二塁ベースに滑り込んだ際、地面に埋まっていたくぎで左ひざを10針縫う大けがをしました。

これを受けて、市が同じ吉良町にある横須賀公園のグラウンドを、金属探知機を使って調べたところ地面の中からくぎやピンが、合わせて98本見つかったということです。

くぎやピンは、3センチから5センチ程度の深さに埋まっていて、野球のベースやバッターボックスなどの位置の目印として打ち込んだとみられるということです。

これまでにくぎが見つかった場所以外に、西尾市では合わせて16のグラウンドを管理していて、市は、できるだけ早く調査を進めたいとしています。

市は、公園の利用者に対し、地面にくぎなどを打ち込まないよう呼びかけています。

大村県知事「あってはならないこと大至急調べたい」

愛知県の大村知事は、記者会見で「公園は、子どもたちが安全に遊べなければならない場所で、あってはならないことだ。県立の公園は、まずは書類で調べた上で、仮にくぎを打った可能性があれば、大至急調べたい」と述べ、県が管理する公園や施設で、同様のケースがないか、早急に調査する考えを示しました。

そのうえで「県内の市町村にもこうした事例があるので、それぞれで調査をするなど、適切に対応してもらうよう、文書で注意喚起をしていきたい」と述べ、市町村が管理する公園についても調査するよう促したいという考えを示しました。