中国で記録的大雨 新たに20人以上が死亡 各地で被害拡大

中国では東北部や北部を中心に記録的な大雨による洪水や土砂崩れが相次いでいて、5日から6日にかけて20人以上の死亡が伝えられるなど、各地で被害が拡大しています。

中国では7月末以降、東北部や北部で続く記録的な大雨により、洪水や土砂崩れが相次いでいて、首都・北京でも10人以上が死亡しています。

被害は拡大していて、国営の中国中央テレビによりますと、北部・河北省保定では5日昼までに10人が死亡、18人の行方が分からなくなっているほか、東北部・吉林省の舒蘭では6日夜までに、14人が死亡、1人の行方がわからなくなっているということです。

舒蘭では、洪水により建物への浸水が相次いでいて、現地からの映像では消防隊員が濁流になった川の中を捜索したり住民を背負って救助したりする様子が確認できます。

こうした事態を受け、中国政府は6日、救助や被災者の支援などにあてるための資金を、日本円にして100億円あまりに増やすことを発表しました。

被害が拡大する中、国営メディアは政府の活動をアピールしていて、当局が被災地で対応にあたり、住民が感謝する様子などを連日伝えています。