パキスタン南部で旅客列車が脱線 30人が死亡 80人がけが

パキスタン南部で6日、旅客列車が脱線し、地元当局などによりますと、これまでに30人が死亡し、80人がけがをしたということです。

パキスタン南部のシンド州で6日午後、走行中の旅客列車が突然、脱線しました。

地元当局やメディアなどによりますと、列車の車両10両が脱線し、横倒しになるなどして、これまでに乗客ら30人の死亡が確認されたほか80人がけがをして手当てを受けているということです。

現地で撮影された映像では、大きく壊れた車両の周りで、大勢の人たちが中に取り残された乗客を救助しようとする様子などが確認できます。

列車には当時、乗客およそ1000人が乗っていて、パキスタン南部の都市カラチから北へ向かっていたということです。

脱線の原因は現時点では分かっておらず、地元当局が詳しい状況を調べています。

現地のメディアによりますと、パキスタンでは設備の老朽化などのために列車の事故がたびたび発生していて、おととし6月にもおなじシンド州で列車どうしが衝突し、60人以上が死亡、およそ150人がけがをする事故が起きています。