「闇バイト」実行役を募る投稿 削除要請強化へ 警察庁

インターネット上の「闇バイト」の投稿をめぐり、警察庁は「出し子」や「運び屋」といった単語を使い、特殊詐欺や薬物の密輸の実行役を募る書き込みを、サイト管理者に削除要請を行う対象に加える方針を決めました。

高額の報酬をうたい、犯罪の実行役を募る「闇バイト」への対策として、警察庁は殺人や強盗の依頼をうかがわせるSNS上の投稿を「有害情報」と位置づけ、サイトの管理者に削除するよう要請しています。

こうした中、近年は、特殊詐欺や違法薬物の密輸などでも「闇バイト」で実行役を募るケースが相次いでいることから、有害情報の対象を拡大する方針を決めました。

具体的には、
▽高額の報酬の支払いをうかがわせる内容に加え、
▽「受け子」や「出し子」、それらを示す隠語の「UD」、それに「運び屋」「荷受け」といった単語を含む書き込みが新たに対象となり、具体的な内容が書かれていなくても前後の投稿内容を分析するなどして判断するということです。

警察庁は、削除要請の業務を委託している「インターネット・ホットラインセンター」の運用ガイドラインを早ければ来月にも改定し対策を強化することにしています。