中小企業診断士1次試験 那覇の会場 台風で中止に 救済求める声

6日までの2日間、全国で行われた国家資格試験「中小企業診断士」の1次試験のうち、那覇市の会場での実施が台風6号の影響で中止になりました。再試験などの救済措置を求める声が上がっていて、試験の実施団体が対応を協議しています。

中小企業の経営に助言などを行う「中小企業診断士」の試験は、年に1回実施されていて、ことしは6日までの2日間、全国一斉に1次試験が行われました。

沖縄県内では那覇市内の会場で1次試験が実施される予定でしたが、試験を実施する「中小企業診断協会」によりますと、台風6号の影響に伴う安全上の理由で中止することを決めたあと、4日午後、ホームページで受験者に知らせたということです。

これに対し、受験者とみられる人たちからはネット上などで再試験などの救済措置を求める声があがり、中小企業診断士の登録を行う西村経済産業大臣は6日午前0時すぎ、SNSに「再試験が実施できるよう試験を運営する中小企業診断協会に検討を指示した」と投稿しました。

中小企業診断協会はNHKの取材に対し、「再試験については、問題の作成などに時間と労力がかかり実施するのは困難です。中小企業庁とも協議のうえ近く対応を決めたい」と話しています。

中小企業診断協会によりますと、沖縄県内では例年200人程度が1次試験を受けていて、試験を中止したのは現在の試験制度が導入された平成13年以降、全国で初めてだということです。