キーウの「祖国の母像」盾に新たにウクライナ国章を取り付け

ウクライナの首都キーウ中心部にたつ巨大な像に、ロシアへの反発から取り外された旧ソビエトの国章に代わって、新たにウクライナの国章が取り付けられました。

ウクライナでは、軍事侵攻を続けるロシアに対する反発から、ロシアと共有する旧ソビエトの歴史に由来するシンボルなどを取り外す動きが加速しています。

キーウ中心部にたつ高さ102メートルの巨大な「祖国の母像」が掲げる盾にも旧ソビエトの国章がついていましたが、今月1日に取り外され、新たにウクライナの国章を取り付ける作業が行われました。

取り付けられたウクライナの国章は高さ7メートル50センチ、幅4メートル50センチあり、5日から始まった作業は強風や防空警報などの影響でたびたび中断されました。

6日は朝から作業が再開され、作業員らはクレーンを使って国章をゆっくりと運び上げ、盾の部分に固定していました。

作業に当たった現場責任者のアントン・サガンさんは「ウクライナの新しい歴史に参加することができて、うれしいです。きょうは天候もよく、ウクライナにとって新たな始まりとなりました」と話していました。

このあと仕上げの作業を行ったうえで、今月24日のウクライナの独立記念日までに完成させることになっています。