トルコ・シリア大地震から半年 復興の道のりいまだ険しいまま

5万6000人以上が死亡したトルコ・シリア大地震から6日で半年となりました。
被災した地域では今も多くの人たちがテントやコンテナの仮設住宅で避難生活を送るなど厳しい生活を余儀なくされていて、復旧・復興への道のりはいまだ険しいままです。

ことし2月6日にトルコ南部で発生した大地震では
▽トルコで5万783人
▽隣国シリアでおよそ6000人の合わせて5万6000人以上が死亡しました。

このうちトルコ南部のハタイ県では、被害を受けた建物を重機で取り壊す作業が続いていて、幹線道路沿いには、被災者が暮らすテントやコンテナの仮設住宅が今も数多く見られます。

トルコ政府は来年2月までにおよそ32万世帯分の公営住宅を完成させる予定で、ことし10月以降、完成した住宅から順次、被災した人たちの入居を始めたいとしています。

一部の地域では水道や電気などのインフラが復旧しておらず、40度を超える日もある厳しい暑さの中、避難生活を余儀なくされ、日中は熱のこもるテントにはいられないとひさしの下で過ごす人もいます。

また、DNA鑑定によって仮設の墓地に埋葬されていた遺体の身元が新たに確認されるなど、当局による捜索が打ち切られたあとも、行方不明になった家族を捜す動きが続いています。

一方、内戦下のシリアでは被害の実態の把握が難しく、国際的な支援も十分に届かない状況が続いています。

大地震から半年がたちますが、被災者の生活の再建に向けた復旧・復興への道のりはいまだ険しいままです。