6日付けの北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン（金正恩）総書記が、「超大型大口径ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイルや弾道ミサイルの移動式発射台などの生産を行う複数の重要な軍需工場を5日までの3日間、視察したと伝えました。
北朝鮮キム総書記 弾道ミサイルの軍需工場視察 生産能力を強調
北朝鮮のキム・ジョンウン（金正恩）総書記は、弾道ミサイルや移動式発射台などを生産する複数の軍需工場を視察し、生産能力の向上を強調しました。
この中で、移動式発射台の工場の写真として、ICBM＝大陸間弾道ミサイル級の弾道ミサイルなどを搭載するとみられる移動式発射台が複数台並んでいる様子が公開され、キム総書記は生産能力の向上を強調したということです。
このほか、キム総書記は、巡航ミサイルと無人機のエンジンを生産する工場も視察し、生産能力を急激に拡大させるよう指示したということです。
北朝鮮は、朝鮮戦争の休戦協定の締結から70年にあわせて7月27日に行った軍事パレードで、移動式発射台に搭載された固体燃料式の新型ICBM級の「火星18型」や大型の無人機などを登場させました。
今回の視察は、キム総書記がこうした最新兵器の生産工場を訪れてさらなる技術の向上や大量生産を指示した形で、アメリカや韓国への対抗を念頭に軍事力の強化をアピールしました。