台風6号【被害・影響】沖縄 3万戸以上が停電 那覇市で緊急給水

台風6号で、沖縄県や鹿児島県では、被害や影響が広がっています。

【沖縄 被害】6日11:00時点 2人死亡92人けが

NHKが警察や消防に取材したところ、6日午前11時の時点で沖縄県内では台風6号の影響で2人が亡くなったほか、92人がけがをしました。

このうち名護市では5日午前10時17分ごろ、海沿いの道路を走っていた乗用車に高波が当たり、運転していた20代の女性が腕に軽いけがをしました。

また、5日は、高潮の影響で県内各地で道路が冠水していて、名護市や本部町では運転中の車が2台、動けなくなりました。
乗っていた男性3人は、いずれも自力で車の外に脱出し、けがはありませんでした。

沖縄県によりますと建物の浸水被害も起きていてこれまでに
▽床上浸水は沖縄市やうるま市などであわせて5件、
▽床下浸水は恩納村で1件確認されています。

このほか、那覇市では、5日午前、在宅医療を受けている80代の女性が停電のため機器が使えなくなり、病院に搬送されるケースもあったということです。

【沖縄 被害】土砂崩れや道路の冠水も

沖縄県読谷村は6日午後0時45分、土砂災害警戒区域で崖崩れが発生したことから読谷村楚辺の一部に「緊急安全確保」を発表しました。

午後3時ごろ、NHKの取材班が現場を確認したところ、資材置き場に面した斜面が大きく崩れて地面には土砂がたまっていました。また、隣接する公園の入り口には規制線が張られていました。

また、沖縄県北部土木事務所によりますと、6日正午ごろ、名護市許田の県道71号線で土砂崩れが起きて通行止めとなっています。けが人はいませんでしたが、復旧のめどは立っていないということです。

6日午後3時半ごろNHKの取材班が現場を確認したところ、片側1車線の道路をふさぐように大量の木が重なり合って倒れていました。現場には規制線が張られていました。

このほか台風6号の影響で、沖縄県本部町の国道449号線では道路が冠水していて車が動けなくなっていました。消防などが道路を通行しないようドライバーに呼びかけていました。

【沖縄 断水】那覇市 市民に緊急給水実施へ 6日午後4時まで

台風6号による停電の影響で那覇市内の一部のマンションなどでポンプが停止し断水していることから、市は6日市民を対象に給水を行っています。

給水は那覇市おもろまちにある上下水道局庁舎裏の駐車場で行われ、空のタンクやペットボトルを持った人たちが次々と訪れていました。

那覇市上下水道局の岸本康総務課長は、「停電で給水できないなど困っているという問い合わせがあり給水している。トイレを流す水や飲料水など、困っている人は是非ご利用ください」と話していました。

給水はきょう午後4時まで行われています。

【沖縄 停電】2万1350戸(午後5時現在)

台風6号の影響で沖縄県内では、6日午後5時の時点で2万1350戸が停電しています。

エリア別でみますと、
▽本島中部が1万1080戸、
▽本島北部が9860戸、
▽本島南部が340戸などとなっています。

【沖縄 交通影響】那覇空港 6日も終日ターミナルビル閉館

那覇空港は、台風6号の影響で6日発着するすべての便が欠航となったため、5日に続いて6日も終日、ターミナルビルを閉館することを決めました。

7日の対応については、6日午後に判断するとしています。

【鹿児島 交通影響】海と空の便 多数欠航

鹿児島県内では6日も多くの海や空の便で欠航が決まっています。

【海の便】
6日の欠航が決まっているのは
▼高速船トッピー・ロケット
▼プリンセスわかさ
▼フェリー屋久島2
▼クイーンコーラルプラス
▼クイーンコーラルクロス
▼「さんふらわあ」
▼「フェリーかけろま」
▼「せとなみ」です。

【空の便】
▼日本航空の県内の離島を発着する便のほか
▼スカイマークの4便
▼ソラシドエアの4便
▼ピーチ・アビエーションの4便
で、欠航が決まっています。

航空各社は、ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。

【バス】
奄美大島で運行している路線バス「しまバス」は6日も始発から終日運休するということです。

【鉄道】
JR九州は▽日豊本線の特急「きりしま」と▽日南線の志布志駅と宮崎県の青島駅の区間の普通列車の運転を終日、取りやめることを決めました。

また、日豊本線の鹿児島中央駅と都城駅の区間では始発から本数を減らして運転すると予定だということです。