西村経産相 アフリカ訪問 重要鉱物安定確保に道筋つけるねらい

西村経済産業大臣は、6日からアフリカ5か国を訪問します。電気自動車のバッテリーの材料として欠かせない重要鉱物の産出国も含まれていて、関係の強化を通じて、安定的な確保に道筋をつけるねらいがあります。

西村経済産業大臣は、6日から今月13日までの日程で、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ザンビア、マダガスカルの5か国を訪問します。

今回、訪問する国々は鉱物資源が豊富で、中でもコンゴ民主共和国やザンビア、マダガスカルは「重要鉱物」と呼ばれる電気自動車のバッテリーの材料などに使われるコバルトやニッケルの産出国です。

こうした鉱物資源は、需要の急速な拡大が見込まれる一方で、産出国が限られることから、中国などとの間で獲得競争が激しさを増していて、日本は、コンゴ民主共和国とザンビアなどを資源外交の「重点国」に指定しています。

西村大臣は、今回の訪問で、各国の首脳などと会談し、資源探査への協力や日本企業の進出支援などを表明することにしていて、各国との関係を強化し、重要鉱物の安定的な確保に道筋をつけたい考えです。

訪問に先立って西村大臣は記者団に対して「今回の訪問を通じて、資源以外でも日本企業の投資を促進し、2国間協力の強化を進めたい」と述べました。