【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(6日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる6日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ロシア軍 ウクライナへ攻撃続け死傷者も ロシアにも無人機攻撃

ウクライナ空軍は6日、ロシア軍が5日の夜から6日の朝にかけて巡航ミサイルやイラン製無人機などを使った大規模な攻撃を仕掛けたと発表しました。

ミサイルは、40発のうち30発を迎撃し、無人機はすべて破壊したとしています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、SNSでロシア軍がウクライナ東部ハルキウ州のクピヤンシクにある輸血センターを攻撃し、死傷者が報告されていると投稿しました。

その上で「この戦争犯罪1つとってもロシアの侵略を物語っている」として、非難しました。

一方、ロシア国防省は6日、モスクワ州にある施設へ無人機攻撃が仕掛けられたものの、防空手段により破壊され、死傷者や被害はないと発表しました。

攻撃はウクライナ側によるものだと非難していて、首都モスクワでは、このところビジネス街の高層ビルなどに無人機が相次いで飛来したことから、ロシア側は警戒を強めているとみられます。

こうしたなか、ウクライナ政府は4日、黒海に面するロシア南部クラスノダール地方のノボロシースクなど6つの港の海域を軍事的脅威が及ぶ地域にすると発表しました。

これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は5日の分析で、ウクライナ側による攻撃の可能性を船舶の関係者などに警告したものだと指摘していて、今後、ウクライナ側が黒海での動きを強める可能性もあります。

ウクライナ保安庁長官「作戦は合法」ロシアのタンカー攻撃めぐり

ウクライナ南部のクリミア半島沖でロシアのタンカーが無人艇による攻撃を受けたとみられることについて、ウクライナ保安庁の長官は「ウクライナの領海で行われる作戦は完全に合法だ」と強調し、関与を示唆しました。

ロシア側は報復措置をとる構えを示しています。

ロシアのタンカー 無人艇攻撃で機関室付近が破損

ロシアの運輸当局は、ロシアが一方的に併合したクリミア半島の東側の沖合で、ロシアのタンカーが無人艇による攻撃を受けたとみられ、機関室付近が破損したと5日、SNSで発表しました。

ウクライナや欧米の一部メディアは、ウクライナ保安庁の関係筋の話として、保安庁が軍とともに、ロシア軍に燃料を輸送していたタンカーへの攻撃を行ったと伝え、ロイター通信は、ウクライナの情報筋から入手したとして、無人艇がタンカーに向かっていくとする映像を配信しました。