がん患者の笑顔写すポスター撮影会 東京

がんになっても笑顔で暮らせる社会をめざして、がん患者の笑顔を写すポスターの撮影会が5日、都内で開かれました。

がん患者の支援に取り組むため企業の有志などで作るプロジェクト「ラベンダーリング」が開いた撮影会には9歳から76歳までの20人が参加しました。

まず、治療による見た目の変化をカバーするためのファンデーションの使い方などを教わりながら、自分でメイクに挑戦しました。

そして、プロが撮影用のヘアメイクを施したあと、写真撮影に臨み、笑顔をみせていました。

山形県から参加した堀米ふみ子さんは、2年前に告知を受け“自分の姿を残したい”という思いで参加しました。30年間勤めてきたという助産師の服装で孫と一緒に写真に収まりました。

堀米さんは「この写真を撮ることがことしの目標だったので本当にうれしい」と目に涙を浮かべて話していました。

また、これから放射線治療が始まるという芝原薫さんは「治療を終えて乗り越えられた自分と比較できるように今の自分を残しておきたいと思って参加しました。良い写真が撮れてよかった」と話していました。

「ラベンダーリング」の横山加津子さんは「家族も含めてみんなが笑顔になってくれて本当にうれしいです。2人に1人ががんにかかる時代なので、撮影会が自分らしく生きるきっかけになってくれれば」と話していました。