宮崎 大分 鹿児島で48時間雨量600ミリ以上見込み 日本気象協会

台風6号は週明けの7日ごろから西日本に接近すると予想されています。日本気象協会は宮崎県や大分県、鹿児島県では48時間の雨量が600ミリ以上に達し、災害のリスクが急激に高まるおそれがあるとの推計結果を発表しました。

日本気象協会は8日から10日かけての期間を対象に、台風がもたらす雨量の予測を独自に行いました。

それによりますと、台風が九州の南の海上を北上する8日未明ごろから、日本海に抜けると予想される10日未明ごろにかけての48時間に降る雨の量が、宮崎県の広い範囲や大分県、鹿児島県の一部で600ミリ以上に達する見込みだということです。

これらの地域で過去に降った48時間の雨の量と比較したところ、この15年あまりに観測された最多雨量の1.5倍を超える、記録的な大雨となるところもある見込みだということです。

これまでに発生した災害を検証した結果
▽過去最多の雨量を超えると災害のリスクが高まり
▽1.5倍を超えると犠牲者が急増する傾向があるということです。

日本気象協会社会・防災事業部の本間基寛担当部長は「台風の速度が遅いため九州を中心に南東からの湿った空気が流れ込み続け、大雨が長く続くおそれがある。ハザードマップで身の回りのリスクを確認するとともに台風が近づく前に備えを進めてほしい。進路や速度によっては予測も変わるため、最新の情報を確認してほしい」と話しています。