“世界の平均海面水温 過去最高を記録” EUの気象情報機関

イギリスなどの複数のメディアは、世界の平均海面水温が今週、過去最高を記録したと、EU=ヨーロッパ連合の気象情報機関が明らかにしたことを伝えました。

イギリスの公共放送BBCは4日、世界の平均海面水温が今週、20.96度に達し、記録が残る1979年以降最も高くなったとEUの気象情報機関が明らかにしたと伝えました。

これまでの記録は2016年の20.95度で、これは南米ペルー沖の赤道付近で海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象の影響を受けたものだったということです。

そして、海面水温が高くなることで、
▽氷河が溶けやすくなって海面が上昇したり、
▽水中に吸収される二酸化炭素の量が減ったりして、気候全体に影響を与えかねないという見方を伝えています。

また、専門家の話として例年、海面水温が最も高くなるのは8月ではなく3月だとして、今後3月までの間にさらに海面水温が高くなるおそれがあるとの懸念を示しています。

ことしは陸地でも世界的に記録的な暑さとなっていて、WMO=世界気象機関によりますと、先月、
▽中国の新疆ウイグル自治区では52.2度を、
▽北アフリカのチュニジアでも49度を記録しています。