孤独に悩む人へ 申し出を待たず情報届ける「プッシュ型」開始

孤独や孤立に悩む人を行政やNPOの支援事業に着実につないでいこうと、政府は本人からの申し出を待たずに相談窓口などの情報をメールで届ける「プッシュ型」の取り組みを始めました。

政府は、孤独や孤立に悩む人の支援強化を図っていますが、みずから助けを求める声をあげられない人も多く、サポートが行き届いていないという指摘も出ています。

このため政府は、本人からの申し出を待たずに行政やNPOの支援事業や相談窓口に関する情報を届ける「プッシュ型」の取り組みを今月から始めました。

この取り組みは携帯電話事業者4社の協力を得て行われ、スマートフォンの利用料金の支払いが遅れた契約者らは、生活に困窮して孤立や孤独の悩みに直面している可能性があると判断し、ショートメッセージやメールで支援情報を送るということです。

政府の担当者は「相談を待っているだけの受け身ではなく、必要としている人に一人でも多く積極的に支援を届けられる環境をつくりたい」と話しています。