明治に建てられた校舎 小学生が当時の服装や授業体験 愛媛

明治時代に建てられた小学校の校舎で、子どもたちが当時の服装や授業を体験する催しが、愛媛県西予市で開かれました。

この催しは、国の重要文化財に指定されている西予市宇和町の「開明学校」を子どもたちのために活用しようと、地元の観光物産協会などが開き、県内外の小学生およそ40人が参加しました。

開明学校は明治15年に建てられた小学校の校舎で、現在は資料館として使われています。

子どもたちは、かすりの着物やわら草履など明治時代の小学生の服装に着替えたあと、2階の教室で着物姿の教師役の女性らから授業を受けました。

このうち「読書」の授業では、「石盤」と呼ばれる小さな黒板を1人1枚ずつ使い、ひらがなとは形が違う「変体仮名」の書き方を教わりました。

また、今の工作にあたる「手工」と呼ばれる授業では、西予市野村町などに400年以上前から伝わる伝統的な手すき和紙「泉貨紙」を使った帳面作りに挑戦し、子どもたちは真剣な表情で重ね合わせた和紙に糸を通してとじていました。

参加した小学5年生の女の子は「昔の着物を着てワクワクしました。九九の一の段の言い方が今と違っていておもしろかったです」と話していました。