アーチェリー 古川高晴 斉藤史弥 中西絢哉がパリ五輪内定

ドイツで開かれているアーチェリーの世界選手権、男子団体リカーブで古川高晴選手など3人で臨んだ日本は、3位決定戦でイタリアを破って銅メダルを獲得しました。この結果、3人は来年のパリオリンピックの団体と個人の両方で日本代表に内定し、古川選手は夏のオリンピックでは日本選手最多に並ぶ、6大会連続出場となります。

ドイツで開かれているアーチェリーの世界選手権は、4日、リカーブの男子団体の準決勝が行われ、日本は延長戦に当たるシュートオフの結果、トルコに敗れ、3位決定戦でイタリアと対戦しました。

東京オリンピックのこの種目で銅メダルを獲得した日本は、東京大会のメンバーだった古川高晴選手といずれも初めてのオリンピック出場を目指す大学生の斉藤史弥選手、それに24歳の中西絢哉選手の3人で臨みました。

日本は第1セットと第2セットを連取したあと、第3セットを落としましたが、第4セットでは中西選手が連続で10点を出してこのセットを取り6対2でイタリアに勝って銅メダルを獲得しました。

この結果、日本男子はパリオリンピックの出場権を獲得し、全日本アーチェリー連盟の選考要件により3人が団体と個人の両方でパリ大会の日本代表に内定しました。

古川選手はこれまで5大会連続でオリンピックに出場していて、パリ大会に出場すれば、夏のオリンピックでは日本選手最多に並ぶ、6大会連続出場となります。

古川高晴 日本選手最多タイの6大会出場へ

古川高晴選手は、青森県出身の38歳。

2004年のアテネ大会から5大会連続でオリンピックに出場していて、パリ大会に出場すれば、夏のオリンピックでは日本選手最多の6大会出場に並びます。

持ち味は再現性の高い正確なフォームで、2012年のロンドン大会では個人で銀メダルを獲得し、おととしの東京オリンピックでも個人と団体の両方で銅メダルを獲得するなど、長く日本のエースとして活躍しています。

近年は後進の育成にも力を入れていて今回の世界選手権でも若手の2人の選手をリードする活躍を見せていました。

斉藤史弥 若手のホープ

斉藤史弥選手は、岐阜県出身の18歳で日本体育大学の1年生です。

11歳のときに参加した岐阜県のアスリート発掘事業でアーチェリーに出会い、高校3年間は日本代表経験もある監督の指導を受けて実力を伸ばしてきました。

2022年にはインターハイなど国内の主要な3つの大会を制したほか、シニアに交じって出場した全日本選手権でも準優勝を果たした、若手のホープです。

中西絢哉 岡山を拠点に五輪出場を目指す

中西絢哉選手は、岡山県出身の24歳。

10歳の時に新聞でアーチェリーの記事を見たことをきっかけに競技を始めました。

近畿大学に進み、おととしの東京オリンピック出場を目指していましたが、最終選考の上位5人に残ったものの出場は果たせませんでした。

大学卒業後は「地元の競技環境を盛り上げたい」と岡山を拠点にオリンピック出場を目指しトレーニングを積んできました。