【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる5日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ロシア国防相 “ウクライナ軍が無人艇で攻撃も破壊”

ロシア国防省は4日「ノボロシースクの海軍基地に対し、ウクライナ軍が無人艇2隻で攻撃を試みた。無人艇はロシア軍の艦艇によって破壊された」と発表しました。

ウクライナなどの複数のメディアは、関係者の話としてウクライナの情報機関が攻撃に関与し、ロシアの揚陸艦を損傷させたと伝え、ロイター通信は、傾いた揚陸艦がタグボートでえい航される様子をとらえた映像を伝えています。

ただ、ウクライナ側は、攻撃に関して公式には関与を認めていません。

ノボロシースクは黒海に面し、クリミア半島の東側にある主要港の1つでロシア海軍の黒海艦隊が拠点を置いています。

ロシア南部では、先月ウクライナ南部のクリミアとを結ぶ橋が損壊した際もウクライナの無人艇攻撃だとする見方が出ていて、ロシア側が警戒を強めているとみられます。

IAEA “ザポリージャ原発に立ち入り調査 地雷など見つからず”

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は4日声明を発表し、ウクライナ政府が爆発物のようなものが設置されたと主張していたザポリージャ原子力発電所の3号機と4号機の建屋の屋根などに立ち入り調査を行い、地雷や爆発物は見つからなかったと明らかにしました。

ロシア軍が占拠を続けるザポリージャ原発をめぐっては、ウクライナ側の主張を受けて、IAEAが先月上旬から今回の調査を求めてきましたが、調査が許可されたのは今月3日でした。

グロッシ事務局長は「IAEAの専門家にようやく追加のアクセスが許可されたことを歓迎する」と述べたうえでザポリージャ原発の安全を確保するため監視活動を続ける考えを強調しました。