GPIF 公的年金の積立金運用 四半期で過去最高 約19兆円の黒字

GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人の、ことし4月から6月の運用実績は、株価の上昇などを背景におよそ19兆円の黒字となり、四半期としては過去最高の収益となりました。

公的年金の積立金を運用しているGPIFは4日、ことし4月から6月の、今年度の第1四半期の運用実績が18兆9834億円の黒字になったと発表しました。

収益率はプラス9.49%で、2期連続の黒字となり、国内外の株価の上昇や円安を背景に、四半期としては過去最高の収益となりました。

収益を資産別に見ますと
▽外国株式が7兆8196億円
▽国内株式が7兆886億円
▽外国債権が3兆8990億円
▽国内債権が1761億円の、いずれも黒字でした。

これにより2001年度に市場での運用を始めてからの累積の収益額は、127兆3658億円の黒字で、収益率はプラス3.97%となり、運用資産の総額は、219兆1736億円となりました。

GPIFは「大きなプラス収益となったが、あくまで短期の結果だ。引き続き長期的な観点から運用を行い、今後の年金財政に必要な積立金を残すためにしっかりと責任を果たしていく」としています。