自民 麻生副総裁 台湾訪問へ 首相経験者の訪問に中国は

自民党の麻生副総裁は7日から台湾を訪問し、蔡英文総統と会談することになり、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したい考えです。総理大臣経験者である与党幹部の訪問に、中国が反発することも予想されます。

自民党の麻生副総裁は7日から3日間の日程で台湾を訪問することになり、蔡英文総統と会談するほか、国際フォーラムで地域情勢などをテーマに講演する予定です。

また、来年1月に投票が行われる台湾総統選挙に与党の民進党から立候補する頼清徳副総統や、台北市長で初代総統・蒋介石のひ孫にあたる蒋万安氏との会談も調整しています。

麻生氏としては、中国が台湾への軍事的な圧力を強める中、一連の日程を通じて台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したい考えです。

自民党によりますと、副総裁が台湾を訪問するのは、1972年に日本が台湾と断交して以降、記録で確認ができるかぎり初めてで、総理大臣経験者である与党幹部の訪問に、中国が反発することも予想されます。