沖縄 台風影響でスーパーが品薄状態も 再接近に備える客で混雑

台風6号の影響で沖縄県内各地のスーパーでは品薄の状態が続いていますが、台風の再接近に備えて買い物に訪れる客で混雑しています。

このうち、那覇市天久にあるスーパーでは午前中から家族連れなどの多くの買い物客の姿が見られました。

売り場の一部は台風の影響を受けていて、豆腐やパンは午前中のうちに売り切れたほか、野菜は葉物を中心に入荷できる品物が少なくなっています。

店によりますと、ソーセージなどは本土からの商品が届かないため商品棚は3日午後からほぼ空っぽの状態が続いているということです。

店内には、商品が品薄になっていることに理解を求める文章が掲示され、特に生鮮食品はふだんどおりの品ぞろえに戻るめどがたっていないということです。

また、パスタなどの乾麺やレトルトのソース、カレーなど常温で長く保存できる商品がよく売れているということです。

買い物に訪れた南城市の30代の女性は「こんなに長く停電したのは初めてで、きのうやっと復旧しましたが、かなりの食材がだめになりました。台風の再接近でまた停電するかもしれないので、買い込むよりは1日食べられる量を買うことにしました。もう台風のことは考えたくないですね」と話していました。

また、那覇市の70代の女性は「常温で保存しているキウイは買おうと思いますが、いつも買う豆腐もないし、何でもいいから買って帰らなきゃと思っているところです。こんな台風は久しぶりで食料で困っていて大変です」と話していました。

宮古島のスーパーも品薄状態

台風6号の接近に伴って船の便など物流が止まっている沖縄県の宮古島のスーパーでは、一部の商品が品切れになるなど市民生活に影響が出始めています。

宮古島市内にあるスーパーの牛肉や豚肉などを販売しているコーナーでは、空になった棚が目立ち、パンの棚からはほとんどの商品がなくなっていました。

また、日持ちするインスタント麺やレトルト食品のコーナーでは、従業員が「台風対策用」という紙が貼られたカートから商品を補充していました。

担当者によりますと台風に備えて先月以降、水やレトルト食品、それに生鮮食品などの入荷を増やしたり備蓄したりしていましたが、足りない商品が出始めているということです。

買い物に来た市内に住む40代の女性は「台風の影響が2、3日で落ち着くと思ったのですが、思いのほか長くて驚いています。離島なので物流が止まるのはしかたないと思うのですが、船便がいつ来るのか心配です」と話していました。