連日の猛暑 都内の市民プールでやけど対策

連日の猛暑を受け、都内の市民プールでは、温度が上昇しやすいプール近くのアスファルトでやけどをしないよう、対策が取られています。

東京 青梅市にある東原公園水泳場は25メートルプールのほか、流れるプールやスライダーがあり、多くの家族連れでにぎわっています。

水泳場では、プールサイドのアスファルトの温度が上昇しやすいことから、これまでもプールサイドでのビーチサンダルの使用を認め、打ち水を行ったり、スプリンクラーを設置したりして対策を取ってきました。

さらに、ことしからはプールサイドの一部に人工芝を設置して水をかけるなどして対策を強化したということです。

NHKが表面温度を測定したところ対策が取られていないアスファルトは52度を超えたのに対し、ぬれた人工芝は37度前後と15度ほど低くなっていました。

プールを利用していた10歳の男の子は「焼けてしまいそうなほど足の裏が熱く、ビーチサンダルがないと歩けないです。日焼け止めを塗っていても肌が痛くてヒリヒリします」と話していました。

また2歳の息子と訪れた20代の男性は「ことしはいつも以上に暑いので困っています。子どもは肌が弱いので日焼け止めや袖の長い水着で対策をとるようにしています」と話していました。

プールを管理する原田大雅さんは「施設側で行える暑さ対策には限界もあるので、個人でも熱中症など体調を崩さないための対策に合わせて取り組んでもらい、プールを楽しんでほしいです」と話していました。

医師「重度の日焼けはやけどと変わらない注意が必要」

近畿大学医学部皮膚科の大塚篤司主任教授は「重度の日焼けはやけどと変わらないので、水ぶくれができた場合や強い痛みを伴う場合はすぐに冷やすなどした上で受診してもらいたい。直接日光を浴びる以外にも熱を吸収しやすいプールのアスファルトや海辺の砂浜などに長時間接触したり、寝そべったりしていると、気が付かないうちにやけどの状態になるリスクもあるので注意が必要だ」と呼びかけています。

そのうえで「コロナ禍でプールや海水浴に行くのを控えていた方も多いと思うので、久しぶりに行く際には日焼けの怖さを思い出して改めて対策を徹底してほしい。定期的に日焼け止めを塗り直したり、1時間に1度は日陰で休憩を取ったりすること。また男女ともにラッシュガードを着るなどの対策を取ってほしい」と話していました。