イギリス中央銀行 0.25%利上げを発表 利上げは14回連続

イギリスの中央銀行、イングランド銀行は3日、0.25%の利上げを発表しました。

利上げは14回連続で、インフレを抑え込む姿勢を示した一方、今後は金利の据え置きを重視する考えも示唆しました。

イングランド銀行は3日、前日まで開いた会合の結果、政策金利を0.25%引き上げて5.25%にすると発表しました。

政策金利が5.25%となるのは、リーマンショックが起きた2008年以来、15年ぶりです。

また、利上げはおととし12月以降、14回連続となります。

イギリスでは先月19日に発表されたことし6月の消費者物価指数が前の年の同じ月と比べて7.9%の上昇と、物価目標の2%を大きく上回るインフレが続いていて、特に、食料品や飲料を含む項目は17.3%の上昇と高い水準となっています。

会合では9人の委員のうち6人が今回の0.25%の利上げを支持しましたが、2人は0.5%の引き上げを、1人は金利の据え置きを主張しました。

イングランド銀行は声明で「賃金の上昇はインフレ圧力がより持続的に残るリスクを示している」として、インフレを抑え込む姿勢を示しました。

一方で「いまの金融政策は引き締め的で、委員会は十分に引き締め的な政策金利を、長い期間保ち続ける」として、今後は政策金利を維持することを重視する考えも示唆しました。