奈良 東大寺 重要文化財の建物の扉に傷 猫のような動物の形

奈良の東大寺にある国の重要文化財の建物の扉に猫のような動物の形をした傷がつけられているのが見つかりました。警察は文化財保護法違反の疑いで捜査しています。

3日午前、奈良市にある東大寺の職員から「境内の建物に傷がつけられている」と警察に通報がありました。

警察が調べたところ、東大寺二月堂に付属する建物で、国の重要文化財に指定されている「参籠所」の木製の扉に傷がつけられているのが見つかりました。

傷は猫のような動物の形をしていて、地面から1メートル80センチほどの高さに縦40センチ、横30センチほどにわたってつけられていたということです。

扉は誰でも近づける場所にあるということで、警察は文化財保護法違反の疑いで捜査しています。

東大寺の上司永照執事長は「国の重要文化財に傷をつけてしまうというのは残念なことだ。今後繰り返されないよう、対策を検討していきたい」と話しています。