松野官房長官 “マイナ保険証 安心して活用できる環境整備を”

来年秋に今の健康保険証を廃止する方針をめぐり、松野官房長官は安心してマイナンバーカードを保険証として活用してもらえるよう、環境整備に取り組んでいく考えを示しました。

来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる方針について、政府は当面は維持する方向で調整している一方、相次ぐトラブルを受けた国民の不安を払拭(ふっしょく)するための対応策の検討を続けています。

松野官房長官は記者会見で、「政府としては国民の皆様の不安を払拭することを前提に政府内で検討中だ。安心してマイナンバーカードを健康保険証として活用してもらえる環境整備に、しっかりと取り組んでいく」と述べました。

国民の不安払拭を図る対応策としては、今の保険証の廃止後も必要な医療を確実に受けられる環境を整えるため、マイナンバーカードを取得していない人などに発行する「資格確認書」を、保険証と同様に使えるよう有効期限を柔軟にする案などが協議されています。

対応が決まれば、4日にも岸田総理大臣が記者会見を開き、みずから国民に説明することにしています。

立民 長妻政調会長「保険証と何が違う 理解不能だ」

立憲民主党の長妻政務調査会長は記者会見で、「資格確認書の有効期限を延ばすということが漏れ聞こえているが、保険証と何が違うんだと思う。メンツを重んじるあまり、お金も手間もかかることをあえてやるというのは理解不能だ。そのような内容の記者会見となれば、岸田総理大臣や河野大臣は方向転換しなかった責任を大きく問われ、政府に対する追及を強めざるをえない」と述べました。

そのうえで、「われわれが秋の臨時国会の冒頭で、保険証の廃止を延期する法案を出すので、野党の法案にのる形で保険証を残す判断をしてもらいたい」と述べました。

公明 北側副代表「廃止はまだ先の話 まず不安払拭を」

公明党の北側副代表は記者会見で、「保険証の廃止はまだ先の話であり、政府にはまず国民の安心を確保し、不安を払拭していくことにしっかり取り組んでほしい。保険証とマイナンバーカードの一体化がなぜ利便性を高めるのか、より分かりやすく説明してほしい」と指摘しました。

また、マイナンバーカードを取得していない人などに発行する「資格確認書」を保険証と同様に使えるよう有効期限を柔軟にする案について、「国民が安心して医療を受けられるかが一番大事であり、そのためにカードを持たない人への対応は必要だ」と述べました。