“ニジェール滞在の日本人 希望した全員退避終える” 官房長官

松野官房長官は、軍の部隊によるクーデターで混乱が広がる西アフリカのニジェールに残っていた日本人およそ10人のうち、希望した8人がフランスのパリに退避したと発表しました。これで希望した全員の退避を終えたとしています。

軍によるクーデターで欧米寄りの大統領が排除された西アフリカのニジェールでは、各国が自国民を出国させる動きが相次いでいて、これまでに現地に滞在していた日本人2人と外国籍の家族1人がフランスの協力を得てパリに退避しました。

これに続き、松野官房長官は記者会見で、現地に残っていた日本人およそ10人のうち、希望した8人が3日、フランスが手配した航空機でパリに退避したと発表しました。

そのうえで、「フランス政府の協力に心からの感謝を申し上げる。これにより、退避を希望していた邦人全員の出国が実現した。ニジェールにはさまざまな事情により、引き続き在留を希望した邦人がごく少数いるが、政府として安全確保に全力で対応していく」と述べました。