政治

国民民主党代表選 玉木代表と前原代表代行の2人 立候補届け出

国民民主党の代表選挙は立候補の受け付けが行われ、玉木代表と前原代表代行の2人が届け出ました。
来月2日の投開票に向け、党の路線などをめぐって論戦が交わされる見通しです。

玉木代表の任期満了に伴う国民民主党の代表選挙は、3日午後、立候補の受け付けが行われました。

そして、届け出順に玉木氏と前原代表代行の2人の陣営が推薦人名簿などを添えて届け出を行いました。

玉木氏は政策本位で与党との協調も排除しない姿勢を示しているのに対し、前原氏は日本維新の会を含む野党間の連携をより重視する姿勢で、選挙戦では党の路線や、賃上げ、少子化対策、それに安全保障など政策課題をめぐって論戦が交わされる見通しです。

今回の代表選挙は、党所属の国会議員21人のほか、国政選挙の公認候補予定者、地方議員、それに全国の党員・サポーターに割り当てられるポイントの合計で争われます。

代表選挙は今月21日に告示され、来月2日の臨時党大会で投開票が行われます。

玉木代表「どの党とも等距離で」

玉木代表は3日午前、立候補の届け出に先立って記者会見し「選挙戦で問いたいのは、どちらの候補が給料を上げる政策を提示することができるかだ。国民の暮らしや家計、消費を下支えする政策を行い、来年の春闘で賃上げを確実なものにし、企業も賃上げできる環境をしっかり整えていきたい」と強調しました。

また、党の路線について「他党との安易な合流に頼らず、国民民主党を大きくしていくことに覚悟を持って取り組んでいきたい。対決より解決の姿勢で政策を先手先手で打ち出し、『政策先導型政党』としての姿勢で取り組む。どの党とも等距離で、政策本位で向き合っていく」と述べ、連携は与野党問わず政策本位で行う方針を堅持する考えを示しました。

そして「与党の補完勢力と言われるが政権交代を目指す。日本では穏健な多党制が現実的で、2大政党は現行の選挙制度では難しい。政権を預かり、与党として政策を実現していくことを諦めない」と述べました。

前原代表代行「非自民・非共産で結集」

前原代表代行は、3日午後、立候補を届け出たあと記者会見し「自民党がずっと政権を担っていれば日本はちょう落し続ける。立憲民主党も日本維新の会も教育の無償化は共通しており、政策本位で非自民・非共産の野党結集を進めたい。玉木氏に自民党と間合いをどう取るかただし、どちらが本当に政権交代までたどりつけるか競い合いたい」と述べました。

そして、野党間の連携について「何も無理やり1つの政党にする必要性はないが、政権交代を目指すなら他党との候補者調整が大切であり、今の執行部でできているとは思っていない。私が代表になれば、候補者調整や非自民・非共産の枠組みを大事にして候補者が当選できる環境をつくる」と強調しました。

一方、玉木氏による党運営について「玉木氏は党を大きくすると言っているが、大きくなっておらず、このままいったら国民民主党はなくなると思う。党の支持率は低く、国政選挙の候補者擁立も進んでいない」と批判しました。

2人の陣営の推薦人は

今回の代表選挙の立候補には、国会議員と地方議員それぞれ4人以上の推薦人が必要で、立候補を届け出た2人の陣営は、推薦人名簿を党の選挙管理委員会に提出しました。

玉木代表の推薦人となった国会議員は5人で、▽国会対策委員長の古川元久衆議院議員、▽「UAゼンセン」出身の川合孝典参議院議員、▽「自動車総連」出身の礒崎哲史参議院議員、▽「電力総連」出身の浜野喜史参議院議員、それに▽党静岡県連会長の田中健衆議院議員です。

党を支援する産業別労働組合出身の3人の参議院議員が入っているのが特徴です。

地方議員は、福岡県、東京 練馬区、横浜市、大阪 池田市、山形県中山町の合わせて5人です。

一方、前原代表代行の推薦人となった国会議員は4人で、▽元滋賀県知事の嘉田由紀子参議院議員、▽党滋賀県連代表の斎藤アレックス衆議院議員、▽党神奈川県連代表の鈴木敦衆議院議員、それに▽党宮崎県連代表の長友慎治衆議院議員です。

当選1回の若手の衆議院議員3人が入っているのが特徴です。

地方議員は、前原氏の地元の京都府と京都市に加え、松江市、石川県白山市の合わせて4人です。

国民民主党の代表選の仕組み

今回の国民民主党の代表選挙は、党所属の国会議員と国政選挙の公認候補予定者、地方議員、それに党員・サポーターに割り当てられるポイントの合計で争われます。

公認候補予定者などの人数が確定するのは告示1週間前の今月14日ですが、現時点ではポイントの合計は111ポイントになる見込みで、過半数を獲得した候補者が代表に選出されます。

3日時点では、
▽21人いる衆参両院の国会議員に1人2ポイント、
▽13人いる国政選挙の公認候補予定者には1人1ポイントのあわせて55ポイントが割り当てられる見込みです。

国会議員と国政選挙の公認候補予定者は、来月2日の臨時党大会で直接、投票します。

また272人いる地方議員と3万6000人あまりの党員・サポーターにはそれぞれ28ポイントが割り当てられる見込みです。

地方議員と党員・サポーターの投票は、郵便かインターネットで行われ、得票数に応じていわゆる「ドント方式」でポイントを配分します。

郵便での投票は今月29日に党本部に必着、インターネットでの投票は今月30日正午までとなっています。

それぞれの陣営では、全体の半分程度のポイントを占めることになる国会議員と公認候補予定者に働きかけを強めるとともに、地方議員や党員・サポーターの支持拡大を目指すことにしています。

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