舞台「千と千尋の神隠し」 来年ロンドンの劇場で3か月上演へ

世界的に人気のある宮崎駿監督の大ヒット映画を原作にした舞台「千と千尋の神隠し」が来年イギリス・ロンドンの劇場で3か月にわたり上演されることになりました。海外で日本語による舞台を長期間、上演するのは異例だということです。

舞台「千と千尋の神隠し」は、宮崎駿監督の映画が原作で神々が暮らす不思議な世界に迷い込んだ少女が、さまざまな出会いを通して成長していく物語で、去年、東京で初演されました。

舞台を製作する東宝によりますとこの舞台が来年4月から7月にかけ、イギリス ロンドンのウエストエンドにある劇場で上演されることが決まったということです。

日本では主人公の「千尋」役を橋本環奈さんと上白石萌音さんがダブルキャストで演じていますが、ロンドンでもこの2人をはじめ、すべて日本人の俳優が日本語で演じるということです。

日本語による舞台を3か月に及ぶ長期にわたり海外で上演するのは異例で、演劇の本場で受け入れられるのか注目されます。

製作を手がける東宝の松岡宏泰社長は「日本生まれのカンパニーが海を越えて3か月の長きにわたり、日本語での演劇を届けることは日本の演劇界でもほとんど例のない出来事ではないか。宮崎駿監督が生み出した千尋が世界中の劇場でさらに愛されることを願ってやみません」とコメントしています。