モスクワで無人機飛来相次ぐ キーウでも無人機攻撃か

ロシアの首都モスクワのビジネス街の高層ビルに無人機が相次いで飛来するなどして、建物の一部が損壊する被害が出ました。ロシア軍は2日ウクライナの首都キーウや南部に対して、無人機を使った大規模な攻撃を行ったとみられます。

ロシアの首都モスクワでは、先月30日に続いて1日にもビジネス街「モスクワシティ」にある高層ビルに無人機が墜落して建物の一部が損壊しました。

相次ぐ無人機による攻撃について市民からは不安の声が聞かれ「モスクワシティ」で働く女性は「みんな憂うつな状態だと思う。同僚たちも気分が沈んで、2日は職場に来たがらず、リモートワークを申請する人が多かった」と話していました。

一方、ウクライナの首都キーウの当局は2日ロシア軍がイラン製の無人機を使って、大規模な攻撃を仕掛けてきたとSNSで発表しました。

無人機は、10機以上で、同時に複数の方向から攻撃してきたものの、空軍がすべてを探知し、破壊したとしています。

また、ウクライナ南部オデーサ州の知事は2日、夜間にロシア軍による無人機攻撃を受け、港湾施設などで火災が起きたと発表しました。

けが人などの情報はないということです。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日「ロシアのテロリストは再び港湾、穀物、世界の食料安全保障を攻撃した」と投稿し、ロシア軍は、穀物の積み出し港がある南部を繰り返し攻撃していると改めて非難しました。