ガソリン価格 約15年ぶり 1リットル176円超 11週連続値上がり

国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、レギュラーガソリンの小売価格は、先月31日時点の全国平均で1リットル当たり176.7円となり、先週から1.9円値上がりしました。値上がりは11週連続で、およそ15年ぶりの高値となりました。

国は、ガソリンなどの燃料価格の負担軽減策として石油元売り会社に補助金を支給していますが、ことし1月以降、補助金が段階的に縮小されていることなどからレギュラーガソリンの小売価格も値上がりしました。

176円を超えたのは、2008年9月以来およそ15年ぶりですが、経済産業省は、補助金によってガソリン価格は、8.1円抑制されたとしています。

また、3日以降、各地のガソリンスタンドに卸される分から、1リットル当たり9.1円の補助金を支給することにしています。

今後の見通しについて石油情報センターは、「サウジアラビアやロシアの主要な産油国が原油の減産を表明しているほか、欧米や中国経済の先行きへの懸念が緩和され需要の回復も見込まれる中で、需給がひっ迫する可能性がある。このため、一段の価格上昇が予想される」と話しています。