アメリカ スリーマイル島事故後に建設開始の原発が初稼働

アメリカ南部ジョージア州で新しい原子力発電所が営業運転を開始し、1979年に起きたスリーマイル島の原発事故の後に建設を始めた原発としては、初めてとなりました。

南部ジョージア州で31日、営業運転を始めたのは、電力会社「ジョージアパワー」の「ボーグル原子力発電所3号機」です。

この原子力発電所はアメリカの原子力会社、ウェスチングハウス製の「加圧水型」と呼ばれるタイプで、出力はおよそ110万キロワットあり、50万世帯に電力を供給するということです。

アメリカの規制当局によりますとこの発電所は1979年に起きたスリーマイル島の原発事故以降、建設を開始した原発としては初めての営業運転になるということです。

ジョージアパワーは「今後、60年から80年にわたって、クリーンで安定したエネルギーを顧客に供給する」としています。

アメリカでは国内の電力のおよそ2割を原子力発電でまかなっていて、今回、営業運転を開始したものも含め、あわせて54か所、93基の原発が稼働しています。

新しい原子力発電所をめぐっては、2016年に、スリーマイル島の事故の影響で建設が大幅に遅れていた、南部テネシー州の原発が20年ぶりの新しい原発として営業運転を始めていました。