中国「スパイ防止には全社会の動員が必要」国民に協力呼びかけ

中国でスパイの監視や取り締まりなどを行う国家安全省は、SNSの公式アカウントを開設し「スパイの防止には全社会の動員が必要だ」として国民に協力を呼びかけました。

中国国家安全省は、先月31日にSNSの「ウィーチャット」に公式アカウントを開設し、改正「反スパイ法」の施行から1か月となった今月1日に初めてのメッセージを投稿しました。

「スパイの防止には全社会の動員が必要だ」と題した投稿では「スパイ活動は秘密性が高く、危険な重大犯罪行為であり、国民が幅広く参加して共同で防止する必要がある」として、国民に協力を呼びかけました。

そのうえで、国民に通報を受け付ける電話やメール、ウェブサイトなどを公開し、通報者の秘密を守るとしています。

習近平指導部が国家の安全を重視する姿勢を鮮明にするなか、改正された反スパイ法では、スパイ行為の定義が拡大され、外資系企業の間で取り締まり強化への警戒感が強まっています。