上半期の特殊詐欺被害は約9400件 “サポート詐欺”急増 警察庁

ことし6月までの半年間の全国の特殊詐欺の被害はおよそ9400件、193億円にのぼり、中でもパソコン画面に「ウイルスに感染した」といったうその警告を表示させ、現金をだまし取る「サポート詐欺」の被害が急増していることが警察庁のまとめで分かりました。

警察庁によりますと、ことし6月までの半年間に全国で確認された特殊詐欺の被害は9464件、193億円で、去年の同じ時期に比べて1900件余り、およそ40億円多くなりました。

このうち最も多いのが架空請求詐欺で、中でもパソコン画面に「ウイルスに感染した」といったうその警告画面を表示させ、現金や電子マネーをだまし取る「サポート詐欺」が1214件と急増しています。

「サポート詐欺」はウイルスに感染したとうその表示で不安をあおったうえ、遠隔操作でサポートを行うように見せかけて現金などをだまし取ろうとするものですが、パソコンを再起動したり、電源を切ったりすれば表示を消せるケースが多いということです。

現金ではなく電子マネーをコンビニなどで購入させてその番号を送らせる手口も増えているということで、警察庁は注意を呼びかけるとともに、高額の電子マネーを購入する客に積極的に声をかけてもらうなど、対策を強化することにしています。