ロシア反体制派など出席 フォーラムで国家の将来像めぐり意見

ロシアのプーチン政権に反対する団体の代表や国際情勢の専門家などが出席するフォーラムが都内で開かれ、ウクライナ侵攻を続ける政権や軍の内部に混乱も生じていると指摘されるなか、国家の将来像をめぐって意見を交わしました。

このフォーラムは、ウクライナ侵攻が始まった去年2月以降、ロシアの反体制派や分離独立を求める少数民族の代表、それに国際情勢の専門家が、ポーランドやアメリカなどで開いてきたもので、1日に都内で開催された会議には、およそ30人が出席しました。

まず、ウクライナ側に付いているロシア人による武装組織「自由ロシア軍」の幹部、ポノマリョフ氏が「こんな残酷な戦争が始まるとは誰も思わなかった。将来のことについていま話し合うべきだ」とあいさつしました。

参加者からは、仮にプーチン政権が崩壊したとしても独裁的な体制は続くのではないかといった懸念や、反体制派どうしの協力を強化するべきだといった意見も出され、ウクライナ侵攻を続ける政権や軍の内部に混乱も生じていると指摘されるなか、国家の将来像をめぐって意見を交わしました。

参加したドイツのシンクタンクのセルゲイ・スムレニイ氏は「参加者の多くは共通点があまりなくてもロシアの支配から逃れたいという共通の思いを持っている。このままでは平和が訪れることはない」と話していました。