スシロー迷惑動画 損害賠償求めた裁判 調停成立で訴え取り下げ

ことし1月、回転ずしチェーン大手「スシロー」の店内で、客がしょうゆさしをなめるなどの迷惑行為をした動画がSNS上に掲載されたことをめぐり、店の運営会社が客に損害賠償を求めた裁判で、大阪地方裁判所で調停が成立し、訴えが取り下げられたことが分かりました。

ことし1月、「スシロー」の岐阜市内の店舗で客がしょうゆさしをなめるなどの動画がSNS上に投稿されたことをめぐり、大阪 吹田市に本社がある運営会社の「あきんどスシロー」は、迷惑行為が「多くの客に著しい不快感や嫌悪感を与えた」と主張し、全国の店で客が減少して損害が出たなどとして、ことし3月、この客に対し6700万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。

これについて、7月31日付けで大阪地方裁判所で調停が成立し、運営会社側が訴えを取り下げたことが分かりました。

客側は、行為をおおむね認めて反省しているとしたうえで「客の減少は同業の他の店舗と競合していることも考えられる」などとして争う姿勢を示し、訴えを退けるよう求めていました。

運営会社側は、調停が成立したことを認めたうえで、「具体的な内容の公表は控えるが、先方が責任を認め、当社としても納得できる内容だった」とコメントしています。