日本航空4~6月の決算 4年ぶりの黒字 国内外で旅客需要回復

航空大手、日本航空のことし4月から6月までの3か月間の決算は、国内外で旅客需要が回復したことから、最終的な損益はこの期間としては4年ぶりに黒字となりました。

発表によりますと、ことし4月から6月までのグループ全体の売り上げは去年の同じ時期より40%余り増えて3814億円、最終的な損益は230億円の黒字でした。

要因はコロナで打撃を受けた航空需要の回復で、利用者数は去年の同じ時期と比べて国内線は1.4倍、国際線は2.1倍に増え、この期間としては4年ぶりに黒字となりました。

今年度の業績の見通しについては、550億円の最終利益を確保するという、これまでの予想を維持しました。

記者会見で日本航空の斎藤祐二専務執行役員は「夏場の需要が高い時期にしっかり利用客を取り込み、今年度の業績の見通しを上回ることを目指したい」と述べました。

ANAホールディングスもことし4月から6月までの3か月間の決算で、最終利益が306億円と、去年の同じ時期の10億円から大幅に増えていて、航空業界の新型コロナからの回復傾向が鮮明となっています。