トヨタ4~6月グループ全体決算 3か月間の営業利益 初の1兆円超

トヨタ自動車のことし4月から6月までのグループ全体の決算は、好調な販売に加え円安の効果で業績が大きく伸び、本業のもうけを示す営業利益は3か月間の決算で初めて1兆円を超えました。

トヨタ自動車のことし4月から6月までのグループ全体の決算は、売り上げにあたる営業収益が前の年の同じ時期と比べて24.2%増加して10兆5468億円となりました。

また、本業のもうけを示す営業利益は93.7%増えて1兆1209億円となり、最終的な利益も78%増えて1兆3113億円となりました。

売り上げ、利益ともにこの時期としてはいずれも過去最高で、営業利益は3か月間の決算で初めて1兆円を超えました。

半導体不足の緩和で生産が持ち直し販売が好調だったことや、円安による押し上げ効果、それに生産に関わる費用を抑えたことで業績が大きく伸びました。

ただ、地域別で見ますと、日本や北米、ヨーロッパでは営業利益を伸ばした一方で、アジアでは前の年に比べて2.7%の減少となりました。

特に中国では販売台数は伸ばしたものの、激しい価格競争で販売コストがかさんだ形です。

一方でトヨタは、今年度1年間の業績予想については、営業収益が38兆円、営業利益が3兆円とし、これまでの予想を据え置きました。