大谷翔平 週間MVP 今季3回目通算7回目 日本選手最多記録更新

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がアメリカンリーグの週間最優秀選手、「週間MVP」に選ばれました。大谷選手の受賞は今シーズン3回目、通算7回目で、みずからが持つ日本選手の最多記録を更新しました。

大リーグでは1週間で最も活躍した選手を「週間MVP」として両リーグそれぞれ1人ずつ表彰していて、大谷選手はアメリカンリーグで7月24日から30日までの週間MVPに選ばれました。

大谷選手は27日に行われたタイガースとのダブルヘッダーの第1試合に投打の二刀流で出場して大リーグで自身初となる完封勝利をあげ、その45分後に始まった第2試合では指名打者として出場して2打席連続ホームランという離れ業をやってのけました。

また翌日の試合の第1打席でもホームランを打って、自身初となる3打席連続ホームランも達成しました。

期間中の成績はバッターとしては6試合で20打数6安打の打率3割、ホームラン3本、4打点。

ピッチャーとしては1試合に登板し、9回をヒット1本に抑えて無失点、8奪三振でした。

大谷選手が週間MVPを受賞するのは今シーズン3回目、通算では7回目で、みずからが持つ日本選手の最多記録を更新しました。

大谷選手は今シーズンここまでバッターとして打率3割2厘、ホームラン39本、81打点、12盗塁をマークしていて、ホームラン王争いでは2位に10本差をつけてトップを独走しています。

ピッチャーとしては9勝5敗、防御率3.43、リーグ3位の156奪三振をマークして投打で個人タイトルを争っていて、シーズンをまだ2か月残して史上初となる2年連続での「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」の達成に早くも王手をかけています。

週間MVPとは 日本選手は10人受賞

大リーグの週間MVPは投手と野手の区別なく、アメリカンリーグとナショナルリーグでそれぞれ1人ずつが選ばれます。

1970年に始まり、初代の受賞者はアメリカンリーグが通算563ホームランのレジー・ジャクソンさん、ナショナルリーグが通算755ホームランのハンク・アーロンさんと、ともにアメリカの野球殿堂入りを果たした名選手でした。

日本選手はこれまで大谷選手を含めて10人が受賞しています。

日本選手で初めて受賞したのは野茂英雄さんで、大リーグ1年目だったドジャース時代の1995年6月に受賞しました。

その後、2001年にマリナーズの佐々木主浩さん、2003年にヤンキースの松井秀喜さん、2004年にマリナーズのイチローさん、2007年にレッドソックスの松坂大輔さん、2015年にマリナーズの岩隈久志さん、2018年に大谷選手、去年(2022年)、カブスの鈴木誠也選手とパドレスのダルビッシュ有投手、ことし4月にレッドソックスの吉田正尚選手と続いています。

受賞の回数では大谷選手が7回で最も多く、次いでイチローさんが5回、野茂さんと松井さんが4回となっています。