ウクライナ負傷兵士たちが車いすバスケ 世界大会へ向け練習

ウクライナでは、ロシアの軍事侵攻で負傷した兵士たちが、リハビリや社会参加の一環として、車いすバスケットボールに取り組んでいて、9月にドイツで開かれる世界大会への出場に向けて練習に励んでいます。

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナでは、戦闘で負傷して足を失うなどした兵士たちがリハビリや社会参加の一環として、さまざまなスポーツに取り組んでいます。

こうした中、首都キーウの体育館で31日、負傷した兵士たちで作る車いすバスケットボールのウクライナ代表チームが、9月にドイツのデュッセルドルフで開かれる戦争で負傷した兵士のための国際スポーツ大会への出場に向けて練習を行いました。

練習で選手たちは、車いすを器用に操作して、パスやシュートなどの基本的な動作を繰り返しました。

また、試合形式の練習では時には車いすどうしを激しくぶつけ合いながら、相手のボールを奪い、ドリブルやパスをつなげてシュートに持ち込むまでのチームプレーを確認していました。

選手の1人で、ウクライナ東部のイジュームでロシア軍の攻撃によって右足のひざから下を失ったボフダン・ヤローツキーさん(32)は「今の目標は、ベストを尽くして仲間とともにいい結果を出すことです。大会は非常に厳しいでしょうし、本当の実力を示すためには、学ぶべきことがたくさんあります」と話し、大会本番へ意欲を高めていました。