北アルプス 西穂高岳の山頂付近で男性が滑落し死亡 長野

31日朝、北アルプスの西穂高岳の山頂付近で男性が滑落しその後死亡しました。長野県内ではこのところ北アルプスを中心に遭難が相次いでいて、警察はゆとりのある計画を立てて危険な場所ではふだん以上に慎重に行動するよう呼びかけています。

31日午前6時40分すぎ、北アルプス 西穂高岳の標高2900メートル付近で「人が滑落した」と登山客から警察に通報がありました。

警察によりますと、男性1人がおよそ50メートル下の岩場で発見され、およそ3時間後にヘリコプターで救助されましたが、その後、死亡が確認されました。

男性は、知人と2人で30日から山に入り、西穂高岳から奥穂高岳に向けて縦走していたところを滑落したということです。

夏山シーズン真っ盛りの長野県内では、このところ北アルプスを中心に遭難事故が相次いでいます。

警察によりますと、ことし1月から30日までに県内で遭難した人は165人で去年の同じ時期を24人上回り、亡くなった人も19人と去年より2人多くなっています。

警察はあらかじめゆとりのある計画を立て、こまめに休憩をとったり、水分を補給したりして集中力を切らさないことや、危険な場所を通過するときにはふだん以上に慎重に行動することなどを呼びかけています。